先日、ツイッター上に流れてきた言葉に、ふと目がとまりました。
興味を引かれるままにリンクを辿っていくと、それは、米国の公共ラジオNPRで1月15日付
で取り上げられていた、ブルース・スプリングスティーンのインタビューからの言葉でした。
で取り上げられていた、ブルース・スプリングスティーンのインタビューからの言葉でした。
Ann Powers:
I love the dream aspect of what you do. And I'm wondering if you can talk about the role of what dream and fantasy play in what you do.
(されているお仕事に、「夢」のような側面があるのが好きです。作品の中で夢や想像がどんな役割を果たしているか、 教えていただけませんか。)
Bruce Springsteen:
It's everything, of course. I mean, that's all we're doing, really, we're living in the world but it's all sort of dreams and it's all illusion. It's theater; it's not real. We're making up stories, you know, and people tend to run into you and believe you are your characters. And I suppose the funny thing is the longer you go, you do become sort of some version of them. You both diverge from them, you know, you live, but you also permanently inhabit that geography and that mental space and so you do morph a little bit. We do become what we imagine.
(それが全てなんだよ。当然だよ。というか、僕たちがやってることはそれだけだよ、本当に。 僕たちはこの世界に生きているんだけど、 この世界はすべて夢みたいなもので、すべては幻想なんだ。ドラマであって、 現実ではない。僕たちは物語を作っているだろう?そして、 みんなはその中にこちらの姿をみてしまう。そして、 僕たちのことを、 こちらが設定した登場人物そのものだと信じてしまうんだ。 そして、おもしろいと思うのは、ずっと、 そんなことを続けていると、なんとなく、その中の誰かに本当になってしまうってことだよ。 本当の自分も虚構の自分も、 どちらもそこから派生したものになるんだ。自分の人生を生きている。 その一方で、別の地平、しかもそれは(実体のない)精神的なもの、そういう空間に、 永遠に存在することになってしまって、さらにそのことが、 自分自身を少し変えてしまう。僕たちは、 自分が想像するものになるんだ。)
作家や漫画家、作詞家など、創作に携わる方々が、「作品の登場人物はフィクションであって、
自分の人格とは違うのだ」と弁明されるのを、これまでに、幾度となく目に(耳に)したことが
あります。しかし、このブルース・スプリングスティーンの「自分の作りあげたフィクションの世界に、
やがて自分が影響を受けてしまう」という見方。これはなかなかおもしろい。創作が産み落と
された時には、単に虚構であったものが、時の洗礼を受けることで、図らずも自分自身の実在に
働きかけるようになる。
最近、巷でサッカーの本田圭佑選手の、小学校時代の卒業文集が話題になっていると
聞きました。「世界一のサッカー選手になる。」「セリエAに入団します。レギュラーになって、
10番で活躍します」と書いていたそうで、前人未踏の、おとぎ話のような少年の夢が、15年
という時を経て、まさに実現してしまう。この驚愕の事実を思うと、"We do become what we
imagine."(「僕たちは自分が想像するものになるんだ。」)と語ったブルース・スプリングスティーン
の言葉が、にわかに現実味を帯びてくるように思いました。
自分の人格とは違うのだ」と弁明されるのを、これまでに、幾度となく目に(耳に)したことが
あります。しかし、このブルース・スプリングスティーンの「自分の作りあげたフィクションの世界に、
やがて自分が影響を受けてしまう」という見方。これはなかなかおもしろい。創作が産み落と
された時には、単に虚構であったものが、時の洗礼を受けることで、図らずも自分自身の実在に
働きかけるようになる。
最近、巷でサッカーの本田圭佑選手の、小学校時代の卒業文集が話題になっていると
聞きました。「世界一のサッカー選手になる。」「セリエAに入団します。レギュラーになって、
10番で活躍します」と書いていたそうで、前人未踏の、おとぎ話のような少年の夢が、15年
という時を経て、まさに実現してしまう。この驚愕の事実を思うと、"We do become what we
imagine."(「僕たちは自分が想像するものになるんだ。」)と語ったブルース・スプリングスティーン
の言葉が、にわかに現実味を帯びてくるように思いました。
You can find the interview at:
"npr" http://www.npr.org/blogs/therecord/2014/01/14/262485987/a-long-road-to-high-hopes
-an-interview-with-bruce-springsteen)
"npr" http://www.npr.org/blogs/therecord/2014/01/14/262485987/a-long-road-to-high-hopes
-an-interview-with-bruce-springsteen)
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