2014年1月17日金曜日

主観と客観

目の前のこの人の弁解を聞く。同じように、にっちもさっちもいかなくなった、あの時の記憶が蘇って、この人の弁解は私の弁解にすり替わる。

これは私の個人的な考えで一般的には違うのかもしれない、がたくさん集まったのが一般論。

悲しみで胸が一杯になって、涙があふれる。その自分を静かに眺める、もう一人の自分がいる。

この言葉は、私が言うはずの言葉だったか、その人が言うはずの言葉だったか。私がその人に言って欲しかった言葉だったか。その人が私に言わせようとした言葉だったか。

私があなたを見る。私が私を見る。あなたが私を見る。あなたが私を見る。
「あなたが私を見る」は「私があなたを見る。」


"Between subjective and objective there is no vital difference. Everything is illusive and more or less transparent. All phenomena, including man and his thoughts about himself, are nothing more than a movable, changeable alphabet. There are no solid facts to get hold of."
主観と客観に決定的な違いはない。すべては錯覚で、どちらに転んだところで似たようなものだ。あらゆる現象は 、人とその人の思想にしても、 置き換え可能、変更可能なアルファベットにすぎない。固執すべき厳然たる事実などないのだ。)


 Henry Miller (1960)  The Wisdom of the Heart  New Directions

The quoted part and the book above are introduced in:                                                                     "brainpickings" http://www.brainpickings.org/index.php/2012/11/30/henry-miller-reflections-on-writing/

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