2014年1月17日金曜日

主観と客観

目の前のこの人の弁解を聞く。同じように、にっちもさっちもいかなくなった、あの時の記憶が蘇って、この人の弁解は私の弁解にすり替わる。

これは私の個人的な考えで一般的には違うのかもしれない、がたくさん集まったのが一般論。

悲しみで胸が一杯になって、涙があふれる。その自分を静かに眺める、もう一人の自分がいる。

この言葉は、私が言うはずの言葉だったか、その人が言うはずの言葉だったか。私がその人に言って欲しかった言葉だったか。その人が私に言わせようとした言葉だったか。

私があなたを見る。私が私を見る。あなたが私を見る。あなたが私を見る。
「あなたが私を見る」は「私があなたを見る。」


"Between subjective and objective there is no vital difference. Everything is illusive and more or less transparent. All phenomena, including man and his thoughts about himself, are nothing more than a movable, changeable alphabet. There are no solid facts to get hold of."
主観と客観に決定的な違いはない。すべては錯覚で、どちらに転んだところで似たようなものだ。あらゆる現象は 、人とその人の思想にしても、 置き換え可能、変更可能なアルファベットにすぎない。固執すべき厳然たる事実などないのだ。)


 Henry Miller (1960)  The Wisdom of the Heart  New Directions

The quoted part and the book above are introduced in:                                                                     "brainpickings" http://www.brainpickings.org/index.php/2012/11/30/henry-miller-reflections-on-writing/

2013年10月25日金曜日

好きな音楽ベスト10

ごく日常的な場面で、あいさつがわりに簡単な質問をされて、答えられずに呆然としたことはありませんか?私はあります。そんなこと、しょっちゅうです。「好きな食べ物、何?」「どんな音楽を聴く?」「おすすめの本(映画)は?」・・・さっと、答えて言葉のキャッチボールを楽しむべきところであろうに、じーっと考え込んでしまって、相手に怪訝な顔をされてしまう。気の利かない自分が、まったくうらめしい限りです。

今回ブログをスタートするにあたり、自分のプロフィール欄に自己紹介を書き込みました。「お気に入りの音楽」では、好きなアーティストの名前を10人(組)程度挙げることにしました。
それは、以下の通り:

Corrine Bailey Rae, Coldplay, Gotye, Michael Jackson, Kimbra, Maroon5, James Morrison, Oasis,   Lana Del Rey, Sade, Sting, Bill Evans

また、以前、ツイッターで「私の選ぶアルバムベスト10」を、挙げてみたこともありました。
それは、以下の通り:

An Innocent Man, Billy Joel / Escape, Journey / Faith, George Michael/
Let It Loose, Gloria Estifan /1984, Van Halen /Revolver, the Beatles /
Rhythm Nation 1814, Janet Jackson /Stronger Than Pride, Sade /
Thriller, Michael Jackson /TOTO IV, TOTO

同じベスト10でも、結構違っています。

好きでよく聴く音楽というのは膨大な数あって、その中からたったの「10」という数のものを選ぶとなると、それなりの評価基準をもって考えることになります。例えば、自己紹介のための「お気に入りの音楽」として選ぼうと思えば、過去によく聴いたものというより、現在よく聴くもので、自分の中の自分らしさと共鳴するような音楽から選びたい。でも、「アルバムベスト10」となると、発売当時ものすごく売れたもの、ミュージックシーンに大きな影響を与えた(はずだと思われる)もの、そういうアルバムは入れておかねば、というような気もちになってきます。結果、かなり違うベスト10ができてしまう。でも、どれも好きでよく聴く(聴いた)音楽であることに違いはありません。

そんなこんなで、「好きなアーティストは?」などと、ざっくり聞かれてしまった時に、いったいどんな評価基準で?などと、難しいことを色々言ってしまいそうで、それはやっぱりマズイよなあ、と思う。さり気なく、さっと当たり障りのない答えが返せるような器用さがあればいいのに。結局、どうしようもなく、考え込んでしまって、重い沈黙が漂うばかりなんですよねえ・・・。

2013年10月20日日曜日

My First Time

ブログに手を出すことにしてみました。理由は2つ。ここ1年ほど、ツイッターに手を出していて、いろいろな人のツイートに目を通す毎日を送ってきました。ツイッターでは、すべてを英語で行うことにしています。そうすると、「ん?ちょっと待って」と言いたくなることがよくある。ちょっと立ち止まって考えたくなるような言葉に、ちょくちょく出会うのです。そして、そういう言葉を拾って、日本語で考えたくなる。ツイッターには文字数の制限があるし、そもそも英語を使うことにしてしまっているので、立ち止まって日本語で考えるのにはとても不向きです。日本語で考える場が欲しかった。

もう1つは、Kimbraの"kimbra's catacombs"というブログです。2013年10月17日の投稿に、ブログの背景が記してあるのですが、それにすっかり影響を受けてしまいました。


"I have created this blog ‘the catacombs’ as a collection of thoughts, authors’ wisdom, song seeds (including demo’s & sketches from the making of VOWS) and various inspirations I have come across. This is a blog about the beautiful people, authors, artists, words & moments of transcendence that have inspired me and urged me to create out of an overflowing sense of love, duty and the need for expression." 
(このブログ「カタコーム(墓地)」は、思想とか作家の言葉とか、歌の種(私のアルバムVOWSを作った時のデモとか企画なども)、そのほか私がこれまでに出会って刺激を受けたいろいろなものを集めて作りました。美しい人、作家、アーティスト、言葉、それに我を忘れてしまうような瞬間。そういった、私に刺激を与えたり、何かを表現したい、表現しなくては、表現するのが大好き、というようなあふれる思いをかきたててくれるもの。これは、そんなものたちについてのブログなのです。) 

自分の心に響いたものを、記憶にとどめておきたい、もう一度味わいたい、誰かに伝えたい、そんな気持ちは、才能あふれるKimbraならずとも、誰もが持つということなんでしょうね。・・・というわけで、ハイ、ブログです。

引用 The quoted part is found in:
"Kimbra's Catacombs"http://kimbramusic.tumblr.com/post/64353641326/a-bit-of-background