2016年9月28日水曜日

小さなものたちに感謝

いつもポッドキャストの配信を楽しみにしている On BeingのブログにThree Gratitudesという詩が紹介されていました。キャリー・ニューカマー(Carrie Newcomer) というアーティストの書いた詩だということです。毎日眠る前に、今日感謝したいことを3つ挙げる。そういう詩です。


Every night before I go to sleep
I say out loud
Three things that I'm grateful for,
All the significant, insignificant
Extraordinary, ordinary stuff of my life.
(毎晩眠る前に、
声に出してみる
感謝しているものを3つ
生活の中の、ありとあらゆる、重大なこと、些細なこと、
特別なこと、普通のこと) 
(中略) 
Sunlight, and blueberries,
Good dogs and wool socks,
A fine rain,
A good friend,
Fresh basil and wild phlox,
(明るい陽射し、ブルーベリー
賢い犬、ウールのソックス
小ぬか雨
仲の良い友達
新鮮なバジル、野に咲くフロックス) 
My father's good health,
My daughter's new job,
The song that always makes me cry,
Always at the same part,
No matter how many times I hear it.
Decent coffee at the airport,
And your quiet breathing,
(おとうさんの健康
娘の新しい仕事
何度聞いても、いつも同じところで
涙が出てしまう歌
空港で飲めた、まともなコーヒー
それからあなたの静かな呼吸) 
(中略) 
My library card,
And that my car keeps running
Despite all the miles.
And after three things,
More often than not,
I get on a roll and I just keep on going,
I keep naming and listing,
(私の図書館のカード、
もう長距離を走っているのに、
走り続けてくれる私の車、
そして、3つ言ってしまっても
たいていいきおいづいて、とまらなくなって
まだまだリストは続いていく) 
Until I lie grinning,
Blankets pulled up to my chin,
Awash with wonder
At the sweetness of it all.
(やっとにっこりして横になる
毛布を首までひっぱって
不思議なきもちでいっぱいになる
そのすべてがなんてやさしいんだろうと)          

この詩を読むと、何だかすごくあたたかく、嬉しい気持ちになります。詩の中に挙げられているのは、ごく当り前の日常的なものがほとんどです。でも、どれもこれも、遠く離れた異国で、全く違った職業を持って生きている私の生活の中にもあって、同じように感謝したくなるものばかりだということが、すごく不思議です。世界中のどんな人も、陽射しや雨や犬や友達というようなものに取り囲まれて、1日を過ごしている。そして、そんなありふれた小さなものたちに支えられてこそ、私たちの生活は成り立っているのだということに、あらためて感動してしまいます。

今日という日も、一杯のコーヒーや、雨上がりの雲の切れ間、耳を傾ける音楽や、誰かにかけてもらった「ありがとう」という言葉に彩られた、やさしい1日でした。そういうものに感謝したいと思います。感謝するって、うれしい気持ちにさせてくれるものに対して持つものなんですね。

The quoted part is from
Three Gratitudes BY CARRIE NEWCOMER
http://www.onbeing.org/blog/carrie-newcomer-three-gratitudes/8902


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